「実際に地震が起きても、本当に大丈夫なのか」をリアルにシミュレート – Chubu jc
環の里(めぐりのさと)モデルハウス
「環の里」リビング
建てる前に安心・安全が見える解析ソフト
近年、大震災が頻発している日本で、地震を想定しない家づくりはあり得ない。石川県でも令和2年3月に、最大震度5強を観測したのは記憶に新しいところだ。ところが耐震性というと、いまいちピンとこない等級や数値ばかりを並べられたり、逆に「大丈夫、心配ありませんから!」など根拠のない説明が多かったりする。耐震性を分かりにくくしているのは、そんな難解で曖昧なことも理由の一つかもしれない。
木造住宅で通常行われている簡易計算法ではなく、より精度の高い耐震設計を目指す中部ジェイ・シィ。新しい取り組みとして期待されているのが、地震発生時における木造住宅の損傷や倒壊をシミュレートする解析ソフト「ウォールスタット」だ。
テレビなどで、実験用の建物を揺らす「振動台実験」を目にしたことのある方も多いだろう。それをPC内で行うといえば、このソフトをイメージしやすいかもしれない。アニメーション動画で表現されるため、数値や言葉のような分かりにくさがなく、直感的に耐震性を理解することができる。

右は、構造計算に基づいた「環の里」モデルハウス。

地震動(揺れ方)のタイプや補強方法を変えて何度でも試すことができるのは、解析ソフトならではの利点だ。また、一棟の実験モデルに限られる振動台実験に比べ、施主の要望する間取りに合わせてシミュレーションすることができる。
ソフトの導入により、意外な効果もあった。施主の要望は、間仕切りのない大空間。難しいテーマだったが、シミュレーションを重ねながら柱や壁などの配置を工夫して、耐震性とデザインの両立を叶えた。解析ソフトの活用は、設計の自由度も広げるのかもしれない。


同社では、精度の高い構造計算に基づいた耐震設計を提案している。大規模建築にも用いられる構造計算によって、科学的根拠に基づいた構造の安全性を検証。今後は、それを伝える最適なプレゼンツールとして、同ソフトの耐震シミュレーションを全棟で実施していく。
(株)中部ジェイ・シィ
会社名 | (株)中部ジェイ・シィ |
住所 | 〒920-0015 石川県金沢市諸江町上丁581番地2 |
電話番号 | 076-224-8988 |
URL | http://www.chubu-jc.com |